モダンって何?

会期 平成18年4月4日~5月7日
会場 ギャラリーウートレ

今回は敢えてテーマを明確にしました。
そして、お互いをぶつけあって、問いたい!考えたい!

モダンって何?

近世と近代の狭間に生きた超モダンガール江馬細香。岐阜でいちばん、なんていうのも志が低いが、岐阜で最も絵を描くことのできる日本画家、平成の閨秀杉山章子さん。岐阜市長良に生まれた偉大な思想家久松真一。同じく長良在住、八十を越えていまだ筆力衰えぬ墨人辻太さん。ウートレのオープニングを飾った古川秀昭さんは、1975年の野心作で再登場。現代の奇人、否や、現代アートのスター草間彌生に伊勢の怪人土井ゴウ牙e.t.c... ゴチャゴチャ、混迷、混沌。しかし、それもまたよし。ともかくも、何かが生まれる、何かを発見する、そんな場にウートレがなればしめたものです。

孤房弄筆歳年移
一誤生涯何可追
聊喜清貞与渠似
幽蘭痩竹写寒姿

孤房に筆を弄びて歳年移る
一たび生涯を誤る何ぞ追う可けんや
聊か喜ぶ清貞渠と似たるを
幽蘭痩竹寒姿を写す

上の詩と墨竹図は、大垣の漢詩人江馬細香のものです。細香は竹や蘭を好んで描きました。この詩は、女性が家や男に尽くすことを強いられた近世社会にあって、心の赴くままに文学と芸術に生きたその生涯の孤独と自負を、竹や蘭の冷たく純粋な姿に投影したものです。そこには、時代を超えて自由で魅力的な近代女性の姿があります。はたして現代に、細香のような女性をみつけるこはできるでしょうか・・

出品作家

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