金子鴎亭
Kaneko Outei

 金子鷗亭 1
 金子鷗亭 2
 金子鷗亭 1 金子鷗亭 3
 金子鷗亭 1
作家名
金子鴎亭 かねこ おうてい
作品名
明恵上人 雲を出て
作品詳細
掛け軸 紙本水墨 緞子裂 共箱
本紙寸法46.6×34.5
全体寸法50.7(胴幅)×127㎝
註釈

《雲を出でゝ 我にともなふ冬の月 風や身にしむ 雪や冷たき》

雲に入ったり雲を出たりして、禅堂に行き帰りする我の足もとを明るくしてくれ、狼の吼え声もこはいと感じさせないでくれる「冬の月よ」、風が身にしみないか、雪が冷たくないか。私はこれを自然、そして人間にたいするあたたかく、深い、こまやかな思ひやりの歌として、しみじみとやさしい日本人の心の歌として、人に書いてあげています。

『美しい日本の私 その序説』(川端康成)より