梁川星巌 張氏紅蘭
Yanagawa Seigan Choshi(choushi) Kouran

梁川星巌 張氏紅蘭1
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梁川星巌 張氏紅蘭4
梁川星巌 張氏紅蘭5梁川星巌 張氏紅蘭6
梁川星巌 張氏紅蘭7梁川星巌 張氏紅蘭8
作家名
梁川星巌 張氏紅蘭
やながわ せいがん、ちょうし こうらん
作品名
墨竹図 (合作)
作品詳細
掛け軸 紙本水墨 合箱
作品寸法35x119.5㎝
全体寸法53.2x119.5㎝
註釈

星巌題詩

秋夕芝原氏齋中聴琴
秋風吹入洞庭波 秋風吹き入る洞庭の波
奈此明徴善手可 此の明徴(めいき)善手を奈何(いかん)せん
聴到泱泱聲絶處 聴きて泱泱聲絶ゆる處に到る
滿園竹露泣皇娥 滿園の竹露皇娥を泣かしむ

秋風が洞庭湖の波に吹き入ったように琴が弾ぜられた。この琴節に明らかなる妙手を何としようか。聴いて泱泱と聲絶ゆる處に到れば、滿園の竹露が滴つて湘娥を感動して泣かしめるのである。

(星巌全集 第二巻 西歸集所載)

洞庭湖・中国湖南省の北部にある「瀟湘八景」の一つ。
明徴・琴節を徴という。
泱泱・水の深く広い様。
皇娥・湖水の女神

星巌、紅蘭の詩画の合作というのは、私のように美濃で書画屋をするものにとっては、今でも特別なものとして、出会えば、手に入れなければならないものです。本紙に一カ所強い折れがありますが、歴史のロマン香る、こころやすらぐ良い掛け物にはちがいありません。