会期 平成18年4月4日~5月7日
会場 ギャラリーウートレ

モダンって何?

内藤丈草

六言詩

内藤丈草

武士を捨て、松尾芭蕉の門人となる。

師を慕い、己の心に誠実に、死ぬまで師の墓守に徹した孤高の俳人。 

寛文2年(1662)、尾張犬山藩士禄百石の内藤源左衛門本守の長男として生まれる。幼名林之助、のち庄之助。通称林右衛門本常。3歳の時母を亡くし、父はのち再婚。延宝3年(1675)、病のため蟄居した尾張徳川家寺尾土佐守直竜の看護役として父子共仕える。貞享3年(1686)、芭蕉に句を送り指導を乞う。3年後には落柿舎に芭蕉を訪ね入門する。元禄4年(1691)、『猿蓑』に発句十二入集、跋文を記す。元禄7年(1694)芭蕉没。同門の士と遺体を義仲寺に納め、無名庵に留まり三年の心喪に服す。元禄9年(1696)、長等山麓の仏幻庵に移る。元禄13年(1698)、義仲寺の芭蕉七回忌追善俳諧興行に参加。亡母三十七回忌墓参を兼ね犬山に帰郷。その後美濃各地を巡遊。元禄14年(1701)、閉関禁足三年の誓いを立て、芭蕉追悼に法華経千部読誦と経塚建立を決意する。『諸国翁墳記』執筆。宝永元年(1704)、仏幻庵にて没。享年43歳。

モダンって何?長良川画廊