松平不昧
Matsudaira Fumai
- 作家名
- 松平不昧まつだいら ふまい
- 作品名
- 無学和尚宛書簡及び茶会記
- 作品詳細
- 掛け軸 紙本水墨 緞子裂 合箱
本紙寸法58.4×31
全体寸法60.2(胴幅)×121 ㎝ - 註釈
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無学宗衍
享保6年(1721)~寛政3年(1791)大徳寺第378世。塔頭玉林院第10世。号、把不住軒。玉林院龍門宗禹の法を嗣ぐ。明和4年(1767)、大徳寺に出世。後、桜町天皇より至聖大妙禅師の勅号を賜る。茶道を、表千家七世如心斎宗左に学ぶ。
大巓宗碩
享保20年(1735)~寛政10年(1798)大徳寺派天真寺第九世。号、山庵。香林院東天嶽和尚のもとで出家。天真寺実門誠和尚に師事、のち月船禅慧に参禅、その法を嗣ぐ。
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一筆啓上仕候余寒甚御座候
○○御清福の御事此重さね致候
先達相願申候庵号法号
早速与下忝仕合本望至極
奉存候御礼申候入度如此
御座候 右のひらき此○
妙解院休心天真寺大嶺など
相招申候 右会記其外
御一覧にもと○○貴覧○○
年内押詰来陽見出度
貴意候取込如此之上
十二月二十九日宗納
無学大和尚机下
十二月十八日朝
大嶺和尚
梅山和尚
土田三十郎掛物 和尚の筆 庵号法号
花入 石州
茶入 古瀬戸 うの花銘宗甫書付
釜 白髪天明
茶碗 熊川
茶杓 集雲庵
香合 南京屏風箱
水次 赤絵南京
ふた置 青竹
翻 さはり
三の羽 靍
すみ斗 瓢懐石
鉢 牛房
たまり
みそ小鉢 煮豆
せうが
ふ
小梅干重 ○○柚
吸物 昆布
肴 うつらしそまき
口取 ふのやき
薄茶 いりかや
せんべい
○○○明和6年(1769)12月、松平不昧、大徳寺無学和尚から「末央庵宗納」の号を授かる(「大名茶人松平不昧展・島根県立美術館」図録年譜より)。
松平不昧は、その披露の茶会を開いた。この茶会記は、その茶会のもので、書簡は、大徳寺無学和尚への、茶会の報告と庵号を授かった礼をしたためたもの。松平不昧研究における貴重な自筆史料である。