久松真一
Hisamatsu Shinichi
- 作家名
- 久松真一 ひさまつ しんいち
- 作品名
- 対一説
- 作品詳細
- 本紙寸法33.2×88.6cm
全体寸法40.3×171.5cm
紙本 緞子 合箱 久松真一記念館登録証添付 - 註釈
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対(對)一説 (たいいっせつ)
出典は、碧巌録第十四則。碧巌録は、雪竇重顕(980~1052)選の公案百則に、圜悟克勤(1063~1135)が垂示(序論的批評)、著語(部分的短評)、評唱(全体的評釈)を加えたもの。特に臨済宗において尊重される代表的な公案集。
碧巌録第十四則「雲門對一説」は、続く第十五則「雲門倒一説」と対になる公案。「僧、雲門に問う、如何なるか、是れ一代時教、雲門云く、對一説」。 雲門禅師に弟子が、一代時教(釈迦の教え)とは何かと尋ねる。雲門禅師は「對一説(応えて言葉にせよ)」と答えた。続く第十五則「雲門倒一説」では、さらに弟子が、釈迦の前に誰も居ない時はどうなるのかと尋ねた。すると雲門禅師は「倒一説(倒して言葉にせよ)」と答えた。有名な禅語ですが、難解なため、私には解説不能です。