勝海舟
Katsu Kaishu
- 作家名
- 勝海舟かつ かいしゅう
- 作品名
- 詩書
- 作品詳細
- 掛け軸 絖本水墨 緞子裂 象牙軸 合箱
本紙寸法48.1×137.6
全体寸法61.8(胴幅)×209㎝ - 註釈
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露国東漸
北溟垂天翼 北溟より 天翼を垂れ
高翔大東洋 大東洋に高翔す
一啄鶏林肉 一たび鶏林の肉を啄(ついば)み
再啄群島梁 再び群島の梁(はし)を啄む
強食弱者肉 弱者の肉は 強食せられ
虎吼恐狐狼 虎は 狐狼を恐れて吼ゆ
何人令鷲鶻 何人か、鷲鶻(しゅうこつ)をして
高翔水雲郷 水雲郷に 高く翔(か)けしめん東漸…勢力が東の方へ次第に伝わり広まること。
北溟…北方の大海。
鶏林…新羅の脱解王が、城の西方の始林に白鶏の鳴くのを聞き、始林を鶏林と改めたという「三国史記」の故事から、新羅の異称。転じて、朝鮮の異称。
鷲鶻…鶻はハヤブサのこと。