梁川星巌
Yanagawa Seigan
- 作家名
- 梁川星巌
やながわ せいがん - 作品名
- 寒山七絶
- 作品詳細
- 掛け軸 紙本水墨 緞子裂 象牙軸 岩越雪峰箱
本紙寸法30.1×130.4cm
全体寸法50.5×196cm - 註釈
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岩越雪峰
明治2年(1869)~昭和24年(1949)槍の達人といわれた大垣藩士脇水貴一の次男。名、瑛。字、子修。号、聴雪。 兄は地質学の権威、脇水鉄五郎。初め画家を志し、京都画学校から洋画家原田直次郎の画塾鐘美館に学ぶが、脚気を患い故郷。大垣中学に奉職する。明治28年、岐阜県羽島郡笠松町長池の岩越家の養子となるが、大垣に定住する。書を独学で研鑽し、空海、王義之を研究、泰東書道院の審査員となる。また、貫名海屋を慕い、その研究蒐集をした。鑑定の権威としても知られる。
遊高野観紅葉時十月初四日 『鴨沂小隠集』所収
寒山流水浄無塵 寒山流水浄くして塵なし
萬樹紅濃十月春 萬樹紅は濃かなり十月の春
白帝盡收秋色去 白帝は盡く秋色を收めて去る
只留霜葉與遊人 只霜葉を留めて遊人に與ふ寒山と流水、浄くして塵はなく。萬樹は紅葉濃かで、十月の小春日和。
しかし秋も老いて白帝は盡(ことごと)く秋色を收めて去ったが、
ただこの紅葉だけを留めて遊人に與(あた)えてくれたのだ。
※白帝(秋と西方をつかさどる神)