山本石叟
Yamamoto Sekisou

山本石叟 1山本石叟 1
山本石叟 2山本石叟 2
山本石叟 3
山本石叟 4山本石叟 5
山本石叟 3山本石叟 4
山本石叟 5
山本石叟 1山本石叟 1
作家名
山本石叟 やまもと せきそう
作品名
前後赤壁図(双幅)
作品詳細
掛け軸 絹本彩色 緞子裂 共箱
本紙寸法41.8×125.7cm
全体寸法61.5×191cm
註釈

赤壁図

北宋最高の詩人といわれる文人蘇軾(蘇東坡)の詩、「赤壁賦」を題材にした文人画の代表的画題。蘇軾は若くして科挙に合格し高級官僚への途を歩むが、やがて政争の渦中に巻きこまれ、君父を風刺する詩文で一度は死罪を宣せられ投獄された後に黄州へ左遷される。蘇軾は流浪の地を東坡と名づけ、自ら東坡居士と名乗った。そんな頃、元豊5年(1082)7月16日(前赤壁)と10月15日(後赤壁)の二度に渡って赤壁に舟遊し、千古の名文と称される「赤壁賦」を詠む。

この前後赤壁図には、この「赤壁賦」の以下部分が記される。

前赤壁
月出於東山之上、徘徊於斗牛之間。白露横江、水光接天。縦一葦之所如、凌萬頃之茫然。浩浩乎如馮虚御風、而不知其所止、飄飄乎如遺世独立、羽化而登仙。於是飲酒楽甚。扣舷而歌之。歌曰、桂櫂兮蘭漿。撃空明兮泝流光。渺渺兮予懐、望美人兮天一方。客有吹洞簫者。倚歌而和之。其声鳴鳴然、如怨如慕、如泣如訴、余音嫋嫋、不絶如縷。舞幽壑之潜蛟、泣孤舟之寡婦。客有吹洞簫者。倚歌而和之。其声鳴鳴然、如怨如慕、如泣如訴、余音嫋嫋、不絶如縷。舞幽壑之潜蛟、泣孤舟之寡婦。

後赤壁
復遊於赤壁之下。江流有声、断岸千尺。山高月小、水落石出。曾日月之幾何。而江山不可復識矣。予乃攝衣而上、履巉巌披蒙茸、踞虎豹登[虫 L]龍、攀棲鶻之危巣、俯憑夷之幽宮。蓋二客之不能従焉。画然長嘯、草木振動、山鳴谷応、風起水涌。予亦悄然而悲、粛然而恐、凛乎其不可留也。反而登舟、方乎中流、聴其所止而休。

※尚、「赤壁賦」については以下のサイトに詳しい。
//www.ccv.ne.jp/home/tohou/seki1.htm

山本石荘の優品。