村瀬太乙
Murase Taiitsu
『村瀬太乙 その生涯と作品』 向井桑人著
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- 作家名
- 村瀬太乙 むらせ たいいつ
- 作品名
- 胸中邱壑(きゅうがく)図
- 作品詳細
- 掛け軸 紙本水墨 緞子裂 合箱
本紙寸法87.2×168.5cm
全体寸法111.2× 216cm - 註釈
画手争誇筆墨間 画手争い誇る筆墨の間
胸中邱壑有誰攀 胸中の邱壑誰有りて攀(はん)
古人畢竟由何法 古人畢竟何の法に由る
気韻高然溢作山 気韻高然溢れて山をなす胸中邱壑とは心のなかにある山水をいう。「攀」とは「よじ登る」ということ、古(いにしえ)の文人たちは競って文人の高み(理想)を目指した。その法は何に依るか、優れた人格から発する精気が満ちあふれて胸中の邱壑となるのだ。画面山道を登る隠士の姿は太乙自らの投影でしょう。贋作多き太乙にあって、また真贋の見極め難い太乙にあって、長良川画廊が真筆と信ずる堂々たる作品。