沢庵宗彭
Takuan Souhou

 沢庵宗彭 1
 沢庵宗彭 2
 沢庵宗彭 3 沢庵宗彭 4
作家名
沢庵宗彭 たくあん そうほう
作品名
書状
作品詳細
掛け軸 紙本水墨 緞子裂 合箱
本紙寸法48.2×29.3
全体寸法(胴幅)50.8×114.6㎝
註釈

【翻刻文】
小遠州御入津とて預芳
書候。今日者御逗留候哉。宿
所ハいつかた候哉。愚拙者于
今道庵に居申候。政所
へハ人多候所へ出家之
ひしめき候へハ、見にくゝ候間、
人をも不進候。此由被仰伝
候て可謝候。寺へ自然御立
寄も候ハヽ、罷帰可懸御目。かしく。
尚々宿所へ人を進候度、
いつくとも不存候間
、 無其趣候。

宗不老 宗彭

【現代語訳】
小堀遠州殿が堺に入られたと御手紙いただきました。
今日は御逗留されるでしょうか。
宿所はどちらでしょうか。わたくしは今
道庵に居ります。政所
には人が多く、また僧侶も
ひしめいておりますので、みっともないと思い、
使いも参上させませんでした。此由被仰伝
候て可謝候。寺の方へそのままお立ち寄り
くだされば、まかり帰りまして、お目にかかりたく存じます。かしく。
なお宿へ使いを出したいのですが、
どちらともわかりませんので、
いたしておりません。
南宗寺
宗不老 沢庵宗彭