西村定雅
Nishimura Teiga
- 作家名
- 西村定雅 にしむら ていが
- 作品名
- 俳句画賛
- 作品詳細
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掛け軸 紙本水墨 緞子裂 合箱
本紙寸法40.8×38.7cm
全体寸法57×121.5cm - 註釈
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《身ひとつをこりてあきの風あきの暮》
「こりて」は「(薪)を樵る」(たきぎをこる)。意味は、冬にむけて、燃料となる薪を取っておくということですが、「身ひとつを」とあり、自分の体を削って薪とする、乏しい家計をやりくりして厳しい冬を迎える、心細い秋の夕暮れという情趣の句に理解できます。また、「秋の風」「秋の暮」と「秋」を繰り返すことから、芭蕉晩年の作風を意識し、孤独に俳諧の道に骨身を削って苦心する秋の夕暮れと解釈すれば、それは定雅自身の姿であると同時に、追慕する芭蕉翁晩年の姿でもあるともいえるでしょう。