河野鉄兜
kouno tettou
- 作家名
- 河野鉄兜こうの てっとう
- 作品名
- 芳野三絶(芳野懐古)
- 作品詳細
- 掛け軸 紙本水墨 緞子裂 合箱
作品寸法50.5×28.6㎝
全体寸法63.6×98.5cm - 註釈
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吉野山の桜と吉野時代(南朝)の往事に思いを馳せて詠った漢詩を「芳野懐古」といい、そのなかでも、梁川星巌、藤井竹外、河野鉄兜の「芳野懐古」を芳野三絶という。
山禽叫断夜寥寥
無限春風恨未鎖
露臥延元陵下月
満身花影夢南朝山禽叫び、断へて夜は寥寥たり
無限の春風、恨み未だ鎖(き)えず
露臥す延元陵下の月に
満身の花影南朝を夢む山の鳥の鳴き声も絶えて夜はひっそりとしてもの寂しく、尽きることもなく吹く春風に怨みは今だ消えることがない。月の下で延元陵に伏せ、満身の桜に南朝の夢みる。
延元陵:後醍醐天皇の御陵