上杉鷹山
Uesugi Youzan

 上杉鷹山 4
上杉鷹山 1
上杉鷹山 1
 上杉鷹山 2 上杉鷹山 3
 上杉鷹山 3
作家名
上杉鷹山 うえすぎ ようざん
作品名
詩書
作品詳細
掛け軸 絹本水墨 緞子裂 象牙軸 時代箱
本紙寸法35×111
全体寸法46.6(胴幅)×196㎝
註釈

【翻 刻】
奉壽
秋月太〃夫人七十初度僊松帯日映
高臺壽酒筵開沆瀣杯定職振〃衆
公子齊将彩服舞徘徊 藤治憲再拝(印)

【読み下し】
壽に奉ず
秋月太々(しゅうげつたいたい)、夫人七十にして初めて僊(せん)に渡る。松は日を帯び映じ、
高台に壽酒の筵(えん)開く。沆瀣(こうかい)の杯定まりて、職振々として、衆公子、斉(ひと)しく彩服を将(も)ちて舞ひ徘徊す。
長寿を祝して差し上げる

【文 意】
秋の月は丸々と大きく天に輝く、今夫人はそのように初めて七十の仙寿(仙人の寿命)に入られた。松の木が太陽の光を受け美しく輝くなか、高台では長寿を祝い酒宴が開かれている。沆瀣(長生を促すとされる露気の意で、酒をここではいう)の盃が用意され、盛大な宴席が準備され、大勢の貴公子達が、一様に美しく彩りした服をまとい、舞ったり、徘徊たりして、夫人の長寿を祝している。