望月玉泉
mochizuki gyokusen
- 作家名
- 望月玉泉
もちづき ぎょくせん - 作品名
- 七夕之図
- 作品詳細
- 掛け軸 紙本淡彩 緞子裂 坪田伊之右衛門(寛楽斎)?
箱
作品寸法42.7×28㎝
全体寸法50.1×118㎝ - 註釈
- 箱書きの、《呉竹の世々をへてすむ行末のいく久しさぞ万歳楽》は、能楽「関寺小町」の一節。 能「関寺小町」は、近江関寺(滋賀県大津市の逢坂山山麓にある長安寺)の山かげに小さな庵を結んで暮らしてた老いた小野小町が、訪ねてきた稚児たち歌道の風雅を語り、寺の七夕祭に招かれて典雅に舞う話。作品には、小町の姿はありませんが、文台を前にして短冊に和歌を書く小町の姿をそこに想起できるのではないでしょうか。箱書きの「寛楽斎」は、紀伊国牟婁郡大俣村(現熊野市)の元庄屋で、文久2年から明治2年まで、当時の農作業の様子や年中行事などを記した日記、『晴雨日記』の著者坪田伊之右衛門〈寛政元年(1789)~明治4年(1871)〉かとも思いますが、そうではなく、能の家元の誰かかもしれません。