白隠
Hakuin Ekaku
- 作家名
- 白隠 はくいん
- 作品名
- 達磨
- 作品詳細
- 掛け軸 紙本水墨 緞子裂 合箱
本紙寸法57.8×117.8
全体寸法(胴幅)69×194㎝ - 註釈
《寒雲籠雪夕陽重》
寒雲、雪を籠めて夕陽(せきよう)重し白隠慧鶴の漢文語録『荊叢毒蘂』に収める「臘八示衆」につぎのようにある。
大道寥寥として敗処無し、
黄頭老漢、却って何をか成す。
漢雲、雪を籠めて夕陽重く、
山月、梅に上って夜色清し。
句意は、「大道、真理のありようは、もとよりカラリとして空虚なるものである。成ずることもなければ、すたれるということもない。それなのに、釈尊は星を見て成道なされたとは、いったい、何を成ぜられたのか。その寥々たるところを、敢えて言うならば、〈寒雲、雪を籠めて夕陽重く、山月、梅に上って夜色清し〉。時節の現成のありのまま。そこが大道、悉皆成仏のところだ」。(『白隠慧鶴禅画墨蹟、三玄社』より)