高橋杏村 田能村直入 貫名海屋
太湖石芭蕉竹図

中村杏村 田ノ村直入 貫名海屋1
中村杏村 田ノ村直入 貫名海屋 2
中村杏村 田ノ村直入 貫名海屋 2中村杏村 田ノ村直入 貫名海屋 2
中村杏村 田ノ村直入 貫名海屋 2中村杏村 田ノ村直入 貫名海屋 2
作家名
高橋杏村 田能村直入 貫名海屋たかはし きょうそん/たのむら ちょくにゅう/ぬきな かいおく
作品名
太湖石芭蕉竹図
作品詳細
掛け軸 絖本彩色 緞子裂 象牙軸 合箱
本紙寸法62 ×37.2
全体寸法(胴幅)74.9×130㎝
詳細

貫名海屋
【原文】
栽蕉非正直陰稠
日看青箋巻且抽
不待主人烟墨瀋
蝸涎早已試銀鈎
菘翁題

【訓読】
蕉を栽えるは正しからず、直に陰稠たり。
日看、青箋の巻きかつ抽く
主人の烟墨の瀋を待たず。
蝸涎のはや已に銀鈎を試す。
菘翁題す

【訳文】
芭蕉を植えるのはよくなかった。すぐに陰が出きてしまったよ。
日がな見ていると、青い手紙が巻いたり引いたりしている。
あれっ、御主人が風流に筆をふるうのを待たず、
早くもすでに蝸のやつがはい回って揮毫を試みているよ。
菘翁が題した。
田能村直入
【原文】
風烟雨雪月
所遇都相宜
此君真面目
唯有此君知
直入山樵
写併題

【訓読】
風と烟と雨と雪と月、
遇うところ都て相い宜し
此の君の真面目
ただ此の君の知るあり。
直入山樵写す併びに題す。

【訳文】
風と烟と雨と雪と月、
取り合わせるものがすべてしっくりとする。
この君(竹の異名)の真実の姿は、
この君(竹を植えた主人)だけが知っているのさ。
直入山樵が描き合わせて題した。