鄧州全忠 (南天棒)
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《四海雲水 鉢孟如雷》 四海の雲水、鉢孟や雷の如し
この世界にある雲水たちが、それぞれに呼ばわる托鉢の声。まるで雷のように高らかであることよ。
《烏藤圓笠 化幾村歸》 烏藤に円笠、化して幾(いくばく)か村に帰するや
出家の後の、古びた杖に円い笠の雲水姿。果たしてこのうち何人が、姿かたちだけではなく、悟りを得て真の禅僧となって故郷の村に帰るのであろうか。
南天棒の有名な雲水托鉢図であるが、通常は、悟りへの修行に向かう雲水と、悟りを得て帰って来る雲水は、別々の紙面に描かれる。この図は、それを一つの紙面で描いたもの。大変めずらしい、雲水托鉢図。
美品です。