安楽庵策伝
Anrakuan Sakuden
- 作家名
- 安楽庵策伝 あんらくあん さくでん
- 作品名
- 葉茶壺
- 作品詳細
- 掛け軸 紙本水墨 緞子裂 時代箱
本紙寸法51.5×29.7
全体寸法(胴幅)52.9×105.3㎝ - 註釈
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【翻刻文】
葉茶壺遂一覧 風情
おもしろく候 殊ニ雲の衣と
いふ名めづらしく覚候 瑠璃之
壺とて菅家の御書候 此
御詠にてつきたるやと、一
しほにこそぞんぢ候へ山の端に雲の衣を
ぬぎすてて
ひとりや月のすみ
のぼる覧寿清老 安楽庵
【現代語訳】
葉茶壺とうとう一見できました。その風情といい、趣のある様子、特に『雲の衣』と言う名も好もしく感じました。『瑠璃の壺』という文章が菅家文草にあります。お詠みになった歌で、この壺の特徴は言い尽くされていると一際感じ入った次第です。