仙厓
Sengai

 仙厓 1
 仙厓 2
 仙厓 3
 仙厓 4 仙厓 5
作家名
仙厓 せんがい
作品名
荒木正受宛書状
作品詳細
掛け軸 紙本水墨 緞子裂 淡川康一箱
本紙寸法39.3 ×28
全体寸法(胴幅)42×115㎝
註釈

先日高兄 大梁関江 透近の嶋へ 瀬古宮寺
  閑宝に 六七日滞留仕候に際し久振り明神
参詣次で文殊大智を訪拝仍ち大智恵
神彼岸を思ひ出
浪風をへだてて星に彼の岸は海の中
道近かの島哉
夜中には海上いざり火数万星の如く連り
天地分け難く見え申し候に
夜もすがら星の老しらぬ火にかかり焚
えるなり海人の釣舟
大梁家家風委い専ら相応しい哉と関心
甚暑の節なれば病家より請すれば
直に走って行かすかと
魚人は皆々着
これなく
一枚者の医とは噂喧かしくす
如し

正受様

御手製の茶杓は 能薬用赤脚へ忝けなく頂戴仕しひ

荒木正受…仙厓と交流のあった志賀島の医師。