島崎藤村
Shimazaki Touson
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- 作家名
- 島崎藤村 しまざき とうそん
- 作品名
- 書幅及び封筒幅及び封書一通及び葉書書簡5通一括
- 作品詳細
- 掛け軸 紙本水墨 緞子裂 合箱
書幅本紙寸法20.3×23.6
書幅全体寸法32.7(胴幅)×171㎝ - 註釈
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【書幅】
『朝を思ひ、また夕を思ふべし』この言葉は、昭和18年(1943)に岩波書店から刊行された藤村の『飯倉だより』に所収された『芭蕉』と題された随筆に登場する。当時藤村は、東京都麻布区飯倉片町33の借家に住し、この書及び封書一通及び葉書書簡5通は、すべてこの飯倉より、静岡県袋井の山口直蔵に送られたもので、山口直蔵の詳細は不明であるが、山口直蔵は、藤村から送られた書だけでなく、その送られた際の封筒まで掛け軸にしつらえている。尚、この芭蕉の言葉は、芭蕉作といわれる「芭蕉翁行脚十八ヶ條の掟」の内の一条、《夕を思ひ旦(ひる)をおもふべし、旦暮の行脚といふ事ハ好さる事なり》に出自する。