南化玄興 Nanka Genkou
天文7年(1538)~慶長9年(1604)
美濃の人。俗姓、一柳。別号、虚白。定慧円明国師。邦叔宗禎について得度。のち崇福寺、慧林寺において快川紹喜に師事、その印可を受ける。伊予稲葉氏美濃に花渓寺を創建、その開山に請せられた。天正元年(1573)、妙心寺58世住持となる。天正4年(1576)、稲葉良通を開基として華渓寺の開山となる。その後美濃国瑞龍寺に住したのち、尾張国妙興寺の中興となる。後陽成天皇、豊臣秀吉をはじめ諸大名の尊崇を受け、土佐の山内忠義は大通院を、稲葉貞通は智勝院、脇坂氏は隣華院を創建、その開山に迎えられた。法嗣に、単伝士印(妙心寺智勝院開山)、湖南宗岳(揖斐川町月桂院、臼杵市月桂寺開山)、三江招益(高台寺中興開山)、泰雲宗峻、龍雲宗珠、禹門玄級(久留米市梅林寺開山)、鼇山景存ら。著書に「虚白外集」など。
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