藤井達吉 Fujii Tatsukichi
明治14年(1881)~昭和39年(1964)
碧海郡棚尾村(碧南市)に生まれる。11歳で木綿問屋に奉公に出る。その後、名古屋の服部七宝店に勤務。24歳のとき上京し、独学で各種の工芸技法を研究。明治45年、フュウザン会、国民美術協会の会員となる。昭和4年、帝国美術学校(現・武蔵野美術大学)の図案工芸科の教授となる。昭和20年、愛知県小原村に疎開し、生活と結びついた工芸の重要性を説き、和紙工芸の指導を始める。昭和38年、歌集『遍路』が完成。
七宝、染織、漆工、木工、金工、陶磁器など独自な造形世界を築き、近代工芸の先駆者といわれる。
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