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ご挨拶

 掛け軸に託された日本人の願い。それは「コトバ」でもあります。日本の絵画や書は、その多くが掛け軸として伝わってきました。戦後を代表する思想家井筒俊彦は、「存在はコトバである」と言いました。「コトバ」とは、意味を伝達する記号としての言葉ではありません。私たちの身体が滅びても、決して滅びることのない真なる実存です。それを宗教や哲学では、神なる者、絶対者、超越者、霊光などと言い、私たちは神の民、小霊、小我です。そして、その二者が円満に結ばれたもの、それを真善美と言います。掛け軸とは、「コトバ」を伝え、真善美を感じる世界です。
 長良川画廊は、今年で創業30年を迎えました。私たちは今、テクノロジー万能、物質主義全盛の時代を生きています。しかし、私は、それよりも豊かな世界が掛け軸には託されていると信じています。長良川画廊は、近世、近代書画専門の画廊として、掛け軸を中心に、選りすぐりの作品をこれからも皆様にご紹介していきます。

令和2年1月
岡田晋