【原文】
洗心甘露水 悦目妙華雲 同生機易識 等寿量難分
楽多無廃道 声遠不妨聞 如何貪五濁 安然火自焚 栄指頭
【現代語訳】
(極楽には)心を洗う甘露の水があり、目を悦ばす妙なる華の雲もある。極楽に住む者はお互いに心が通じ合い、寿命は計り知れない。そして、多くの楽しみがあり(たとえ楽しみが多くとも、)悟りへの道を怠ることはなく、遠くの声も妨げなく聞くことができる。(このすばらしき世界への道を釈尊が示して下さっているのに)なぜ五つもの濁りのある苦しみの世界で貪りの生活を続け、安穏として、自ら苦悩の火の中に焼かれ続けているのだろうか。(願わくは、全ての衆生と共に極楽に往生したい。)(山崎弁栄『墨跡仏画集』弁栄上人讃仰会刊)解説文』より)
美品です。