古月禅材
寛文7年(1667)~寛延4年(1752)
日向国那珂郡佐賀利邑(宮崎市佐土原町下田島)に生まれる。7歳の時、同村の瑞光院で梵唄を習い、ついで松巌寺の一道和尚のもとで得度。豊後多福寺賢巌善悦に参禅。多年参究ののちその印可を得る。38歳の時、日向大光寺に入る。のちに妙心寺の招請を受けるが、一生黒衣に甘んじて受けなかった。白隠が駿河を中心に東日本に禅風を教化したのに対し、古月は、日向を中心に西日本に禅風を挙揚した。白隠とともに近世臨済禅の双璧をなす。(「近世禅林墨蹟」より)
本紙、ウブなり、全体にヤケ、小折れあり。