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新規掲載品
T-007 頼三樹三郎

T-007 頼三樹三郎Rai Mikisaburou

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作家名
T-007 頼三樹三郎らい みきさぶろう
作品名
詩書
価格
御買上げ頂きました
作品詳細
掛け軸 紙本 緞子裂 木崎好尚識箱 二重箱
本紙寸法21.5x28
全体寸法(胴幅)44.6x138.5㎝
作家略歴

頼三樹三郎
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木崎好尚
慶応元年(1865)~昭和19年(1944)

本名、愛吉。大阪朝日新聞社に22年間勤務。大正3年、退社後、金石文を研究、『大日本金石史』三巻により学士院賞受賞。晩年は山竹会、山陽会を主宰し、頼山陽、田能村竹田の研究に成果をあげた。著書に『頼山陽全書』八巻、『田能村竹田全書』三巻がある。

コンディション他

【原文】
壮士揚々踰故関
草衣長剣自東還
晨穿瀟勃笠端雨
夕踏渺茫鞋底雲
満服汪洋匯芝海
一嚢彭脹貯蓮山
快然拍案説経歴
使我恍過蘇嶺間
 君挙従兄西帰過京
       弟醇稿

【訓読】
壮士揚々として故関を踰ゆ
草衣長剣、東より還る
晨に穿がつ、瀟勃たる笠の端の雨
夕に踏む、渺茫たる鞋の底の雲
満服汪洋と芝海に匯まり
一嚢彭脹と蓮山に貯わう
快然と案を拍きて経歴を説かば
我をして恍として蘇嶺の間を過ぎらしむ
 君挙従兄の西帰して京を過ぎる
       弟醇稿

【訳文】
壮士が意気揚々と古き関所を越える。
粗末な衣服に長剣を携え、東の国より帰ってきた。
朝には滂沱と笠の端をしたたる雨をついて行く。
夕には渺茫とした雲の底を鞋で踏みこえる。
広々とした芝浦に集まる魚をたらふく食い、
富士山を行けば詩嚢はいくらでも一杯になる。
痛快な思いで机をたたきながらその話を聞けば
わたしは心中恍惚として、木曽の山中を歩き通す。
 君挙従兄の西帰して京を過ぎる
       弟醇稿

※頼鉉―儒者。頼春風の孫、頼景譲の男。号は達堂、字は君挙、通称は三千三。昌平黌出身。程朱学派。維新後は堺師範学校教員となる。明治17年(1884)歿、70才。

本紙、僅かに小折れ。