入江相政
明治38年(1905)~昭和60年(1985)
東京市麻布区笄町(現在の東京都港区西麻布)に生まれる。父は冷泉家の流れをくむ入江為守。母の信子は、大正天皇の生母、柳原愛子の姪。昭和4年(1929)、東京帝国大学文学部国文学科を卒業後、学習院教授を経て昭和9年(1934)、宮内省侍従職侍従となる。昭和44年(1969)、侍従長に就任。以後終生、昭和天皇に側近として仕えた。平成2年(1990)、長男為年の監修により『入江相政日記』(朝日新聞社)刊行。自著に『侍従とパイプ』(毎日新聞社)『城の中』(中央公論社)『天皇さまの還暦』(朝日新聞社)など。
《月前梅 春のよのおぼろ月夜の影ふけて窓の内までかをる梅かな》(明治20年)
美品です。