那須国造碑
栃木県大田原市湯津上にある古碑。笠石神社の境内に神体として祀られている。文字の刻まれた石の上に笠のように石を載せていることから「笠石(かさいし)」ともいわれる。碑は高さ148cmの花崗岩製で、碑文は19字8行、全152字からなり、永昌元年(689)、飛鳥浄御原(あすかきよみはら)の大宮から那須の国造であった那須直韋提(なすのあたいいで)は評督(こおりのかみ)という評(後の郡)の長官の官職を賜り、その後、庚子の年(700年)に亡くなったため後継者の意斯麻呂(おしまろ)らが、碑を立てて故人を偲び祀ったということなど記される。昭和27年(1952)に国宝に指定され、多賀城碑、多胡碑とともに、日本三古碑の一つに数えらる。
永昌元年己丑四月飛鳥浄御原大宮那須国造 追大壹那須直韋提評督被賜歳次康子年正月 二壬子日辰節殄故意斯麻呂等立碑銘偲云尓 仰惟殞公廣氏尊胤国家棟梁一世之中重被貮 照一命之期連見再甦砕骨挑髄豈報前恩是以 曽子之家无有嬌子仲尼之門无有罵者行孝之 子不改其語銘夏尭心澄神照乾六月童子意香 助坤作徒之大合言喩字故無翼長飛无根更固
美品です。