外息諸縁内心無喘
心如牆壁可以入道 前華園見陽峰卓洲書
外、諸縁を息め、内心、喘ぐこと無く
心、墻壁の如くにして、以て道に入るべし。
(意訳)
外に向かって、心が対象物を認識するはたらきをやめ、内心喘ぐことが無い。
心は、牆壁(しょうへき)の如くなにものも寄せ付けず、よって仏道に入らねばならない。
牆壁‥かこいの土べい
※宋代に達摩関係の書六部(心経頌、破相論、二種入、安心法門、悟性論、血脈論)をまとめた『少室六門』の内「二種入」の終わり、達摩の偈頌として伝えられものの前半部分。座禅の要諦を示すといわれる。
本紙、若干小折れと傷み。