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K-445 慈雲尊者

K-445 慈雲尊者Jiun Sonja

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作家名
K-445 慈雲尊者じうん そんじゃ
作品名
小人行
価格
1,800,000円(税込)
作品詳細
掛け軸 紙本 緞子裂 三浦梧楼並びに犬養毅識箱
『慈雲尊者[人と藝術]』(三浦康廣 / 二玄社)所収
本紙寸法57.4x127.8
全体寸法(胴幅)69.5x200㎝
作家略歴

慈雲尊者
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三浦梧楼
弘化3年(1847)~大正15年〈1926〉

長門国萩中津江(現在の萩市椿東)に生まれる。藩校明倫館に学んだあと、奇兵隊に入る。幕長戦争、戊辰戦争に従軍。 維新後、兵部省に入る。陸軍少将、東京鎮台司令官、元老院議官を歴任。明治9年(1876)、広島鎮台司令官となり、萩の乱を平定。明治10年(1877)、西南戦争に第三旅団司令長として参戦。陸軍中将、西部監軍部長、陸軍士官学校長、学習院長、貴族院議員、朝鮮国駐在特命全権公使、枢密顧問官を歴任した。

コンディション他

【原文】
衆処厭患衆事繁
独居濛濛度晨昏
所作倉卒倦且怠
逢人半説無義論
行立左顧又右視
坐來揺膝更動臀
偸閑徒念不急事
随縁迸出結使源
名利戯場馳意馬
声色稠林攀心猿
計身安兮欲心逸
得少親兮失少怨
有時且発丈夫志
須臾滅去総無痕
多食多慮多睡眠
多事多務又多言
玩人弄物常損徳
伐善衒能動結冤
毎向長少揚生侮
時集不肖自称尊
作善窃要世間知
文過亦欣衆人援
閑遊空過三餘暇
求法不滅半日

【訓読文】
衆処しては厭患す、衆事の繁きを、
独居しては濛々として晨昏を渡る。
所作倉卒にして倦み且つ怠り、
人に逢うては半ば説く無義の論。
行立すれば左に顧み、又た右に視る、
坐し来れば膝を揺がし、更に臀を動かす。
閑を偸んで徒らに念ず不急の事、
縁に随って迸り出づ結使の源。
名利の戯場には、意馬馳せ、
声色の稠林には、心猿攀ず。
身の安きを計りて、欲心逸(はし)り、
少を得ては親しみ、少を失っては怨む。
時有って且(しばら)く丈夫の志を発せども、
須臾にして滅し去って、総べて痕(あと)無し。
多食、多慮、多睡眠、
多事、多務、又た多言。
人を玩(もてあそ)び物を弄(もてあそ)んで、常に徳を損じ、
善に伐(ほこ)り能を衒(てら)って、動(やや)もすれば冤(えん)を結ぶ。
長少に向う毎に揚として侮を生じ、
時に不肖を集めて自ら尊と称す。
善を作しては窃かに世間の知らんことを要め、
過を文りては亦た衆人の援けんことを欣ぶ。
閑遊には空しく過す、三餘の暇、
求法には滅ぜず、半日の。

美品かつ優品。