橋本静水
明治9年(1876)~昭和18年(1943)
広島県尾道市に生まれる。本名、宗次郎。はじめ正素と号し後静水と改める。東京美術学校に学ぶが中途退学した後、橋本雅邦に師事する。橋本雅邦の娘婿となる。明治44年(1911)、第5回文展で『一休禅師』入選。大正5年(1916)、日本美術院同人に推挙。雅邦塾二葉会で後進の指導にも尽くす。
和田翠雲
明治7年(1874)~昭和30年(1955)
島根県松江の画人。「山陰絵画協会」(後の土筆会)を設立する。書にも秀でる。
拝啓益々御健 勝之由奉大賀候
扨雅邦画幅 拝見仕候處正ニ
真筆と鑑定 仕候ニ付箱書
仕候本日小包便 ニテ御返送申上
候間仕入手被○ 度候山名先生
の方ハ小生ニハ真 偽判断不仕候
らすと今時期 ニ執筆せられ
しものとすれバ 真物なるべく
出来不出来 か負も乕真筆
ならんかとも存候 之れハかの人ニ
御鑑定御依願 願上候てハ如何た
ハふや 先つ御返事申上度
如此御座候 匆々頓首 静水
和田翠雲様 侍史
まずまず美品。