【原文】
示古印庵主 冠字格
古来今事無多子
印定印開一笑中
庵裏経行若坐臥
主人公話好参窮
復古老人卍手書
【訓読】
古印庵主に示す 冠字格
古来今事、多子無し。
印定め印開くも一笑の中。
庵裏の経行、坐臥するが如し。
主人公話、参窮を好む
。
復古老人卍手書
【訳文】
古印庵主に示す 冒頭に「古印庵主」を置く
昔から今に到るまで、このような人がいない
。
印を定め、印を開くも一笑いの中である。
庵裏の経行修行も、坐臥するようなものだ。
主人公のお話は、特に修行求道を好まれるようだ。
復古老人卍手書
本紙全体に経年の傷みあり。