中村渓男
大正10年(1921)~平成13年(2001)
中村岳陵の長男。本名、秀男。慶應義塾大学文学部史学科卒。日本女子大学講師、東京国立博物館主任研究官、山種美術館事務局長、成田山書道美術館副館長、宇都宮文星短期大学教授、山種美術館顧問、東京国立博物館名誉館員などを歴任。
黒木欽堂
慶応2年(1866)~大正12年(1923)
讃岐国那珂郡良野村(現在の香川県仲多度郡まんのう町吉野)に大宮神社祠官黒木茂矩の子として生まれる。名は安雄。字は武卿。別号に蓍園。二松學舍を経て、明治21年(1889)、東京大学文学部附属古典講習科漢書課卒業。東京府師範学校、香川県尋常師範学校(現在の香川大学教育学部)教諭、香川県工芸学(現在の県立高松工芸高等学校)校長、東京帝国大学、東京美術学校(現在の東京芸術大学)、二松學舍などの講師を務める。金石文の権威で、詩文にも優れ、乃木希典の漢詩の師範を務めた。また法書会を興して『書苑』を発行、書道の普及に尽力した。著書に『書道及書蹟』(犬養木堂(犬養毅)と共著)『日本歴史用掛図解説』『本邦文学之由来』『古文書鑒』など。
表具、都表具根岸製。美品です。