岐阜 郷土の先人遺墨展目録郷土シリーズ25 10

◆早川国彦・１８９７～１９６７　武儀郡武芸川町（関市）に生まれる。大正３年、岐阜中学を中退し上京、太平洋画会研究所に学ぶ。昭和元 年、太平洋洋画会会員。昭和１７年、第２９回二科展で二科賞。昭和１８年、二科会会員。岐阜大学教授。水彩画家。昭和４２年に没。

◆加賀孝一朗・１８９９～１９８８　海津町に生まれる。明治３５年、名古屋に転居。名古屋の鈴木不知、岸田劉生に師事。春陽会会員。洋画家。昭和６３年に没。同年、愛知県美術館で遺作展。

◆岡本一平・１８８６～１９４５　北海道函館に生まれる。父親が書家、岡本竹次郎。妻は小説家、岡本かの子。長男は画家、岡本太郎。明治４３年、東京美術学校西洋画科選科卒。明治４５年、東京朝日新聞社に入り、政治、社会漫画に新風を開いた。晩年、加茂郡白川町、美濃加茂市古井に住む。「漫俳」の提唱者。漫画家。昭和２３年に没。

◆キシオ・ムラタ（村田簣史雄）・１９１０～１９９２　名古屋市に生まれる。大正八年、岐阜市に転居。岐阜中学卒業。昭和２１年、行動美術協会創立会員。昭和２８年、東京国立近代美術館主催「抽象と幻想」展出品。昭和３２年、サンパウロ・ビエンナーレ展に出品。昭和４０年、メキシコ大学客員教授。昭和４５年、ナイジャリ町に定住する。昭和４７年、６３年、メキシコ国立近代美術館にて個展。平成３年、岐阜県美術館にて「キシオ・ムラタぎふ特別展」。同年、名古屋市美術館にて「名古屋メキシコ友好 キシオ・ムラタ展」。洋画家。平成４年に没。

◆北蓮蔵・１８７６～１９４９　岐阜市北長森に生まれる。明治２２年、山本芳翠の画塾「生巧館」に入る。明治２７年、同塾を受け継いだ黒田清輝の指導を受ける。明治３０年、東京美術学校入学。明治３１年同校卒業。白馬会会員。洋画家。昭和２４年に没。

◆山川利夫・１９１１～１９８６　岐阜市に生まれる。岐阜市立商業高校卒。昭和２７年、示現会会員。昭和４５年、岐阜県芸術文化顕彰。昭和５０年、岐阜日々新聞文化賞。洋画家。昭和６１年に没。

◆服部保・１９１５～１９９７　可児郡御嵩町に生まれる。昭和３年、京都に出て染物屋・図案家に弟子入り。昭和１０年、上京し、川端画学校に学ぶ。中村研一郎に師事。洋画家。平成９年に没。